事業資金が不足した場合や新たなビジネス展開・拡大を目指す際、多くの経営者は資金調達の方法を模索することでしょう。
資金調達と言っても、その種類は多岐にわたり、各方法にはそれぞれの利点と欠点が存在します。
確実かつ効率的に資金を集めるためには、複数の調達手段を比較し、自社に最適な方法を見つけ出すことが重要です。
そこで今回は、ビジネス資金を集める手段として、18の資金調達方法を詳しくご紹介します。
「デットファイナンス」「エクイティファイナンス」「アセットファイナンス」の3つに分類し、それぞれについて解説しますので、ぜひ自社に合った方法を見つけてください。
ビジネス資金を調達するには?調達方法3つのカテゴリー
基本的にビジネス資金とは、運転資金と設備投資資金を合わせた、事業運営に必要な全ての資金を指します。
運転資金は日常のビジネス活動を維持するための資金全般を指し、設備投資資金は新たな設備や技術の導入にかかる費用を意味します。
資金を外部から調達する際に、使用目的によって借入条件や受取金額が異なるため、資金を2つに分けて考えることが重要です。
必要な運転資金の算出方法
必要な運転資金は業種や事業規模によって異なり、一般的には以下の計算式で算出されます。
運転資金 = 売掛金 + 棚卸資産 - 買掛金
例えば、売掛金が500万円、棚卸資産が700万円、買掛金が200万円の場合、計算式は「500万円 + 700万円 - 200万円」となり、運転資金は1,000万円となります。
負債を増やす「デットファイナンス」
デットファイナンス(Debt Finance)とは、「金融機関からの融資」や「社債の発行」などを通じて、企業の負債(デット)を増やすことで資金を調達する方法です。
メリットとしては、まず「資金調達の選択肢が豊富である」という点が挙げられます。
金融機関や公的機関に加え、家族や知人からも資金を集めることが可能です。
また、「レバレッジ効果を期待できる」という利点もあります。
レバレッジ効果とは、自己資金に借入金を加えることで、より大きな利益を生み出す効果のことです。
自己資金のみで事業を行う場合と比較して、数倍の利益を生み出す可能性があります。
デメリットとしては、「返済義務が伴う」という点があります。
契約時に定めた返済期限までに必ず返済しなければならないため、企業にとって大きな負担となる場合があります。
資本を増やす「エクイティファイナンス」
エクイティファイナンス(Equity Finance)とは、「株式の発行」などを通じて、企業の株主資本(エクイティ)を増やすことで資金を調達する方法です。
メリットとしては、まず「返済義務がない」という点が挙げられます。
経営状況が厳しい場合でも利用しやすく、将来のキャッシュフローを心配する必要がありません。
さらに、「ネットワークの拡大が期待できる」という利点もあります。
企業に投資する投資家は、投資先企業が利益を上げることで配当金などのリターンを期待します。
そのため、取引先や協力会社を紹介してくれることが増え、ネットワークの拡充につながります。
デメリットとしては、「経営権を失う可能性がある」という点があります。
株主の持分次第では、経営権が事業主から投資家に移ることがあり、合併や買収のリスクが高まります。
資産を現金化する「アセットファイナンス」
アセットファイナンス(Asset Finance)とは、「ファクタリング」や「M&A」を通じて、企業の資産(アセット)を売却し現金化することで資金を調達する方法です。
メリットとしては、まず「迅速に資金を得られる」という点が挙げられます。
車両や重機、売掛金、そして企業自体など、買取市場が存在する資産に関しては速やかに現金化が可能です。
さらに、「企業の信用力に依存せずに資金を得られる」という利点もあります。
アセットファイナンスでは、資金調達の可否は資産価値に基づくため、企業の信用力は問われません。
デメリットとしては、「保有資産を必ずしも売却できるとは限らない」という点があります。
資産に価値がなければ売却できず、場合によっては実際の価値より低い価格で買い取られることもあります。
その他の資金調達手段
その他の資金調達手段には、補助金・助成金やクラウドファンディングがあります。
補助金・助成金とは、国や地方自治体、民間団体などが提供する支援金のことです。
一定の条件を満たし審査を通過すれば資金を調達でき、返済の必要はありません。
ただし、原則として後払いのため、即時に資金が必要な場合には適していません。
次の資金として入金後に活用するなどの工夫が必要です。
クラウドファンディングとは、インターネット上で自社の事業や商品・サービス、夢を発信し、それに共感した不特定多数の人々から資金を集める仕組みです。
共感者が多いほど得られる資金も増えるため、事業内容や商品・サービス次第ではスムーズに資金調達が可能です。
負債を増やす7つのデットファイナンス
デットファイナンスには、主に以下の7つの種類があります。
銀行からの融資
銀行による融資は、最も一般的なデットファイナンスの一つです。
融資の種類は主に、銀行から直接資金を借り入れる「通常融資」と、信用保証協会の保証を受けて銀行から資金を借り入れる「保証付き融資」の2つに分類されます。
どちらの場合も審査を通過する必要があるため、企業の信用力を高めることが重要です。
メリット
銀行融資の利点としてまず挙げられるのは「低金利」です。
一般的に2%以上のケースが多く、他の資金調達手段と比較して低めに設定されています。
さらに「利用限度額が大きい」という点もメリットです。
銀行によっては数千万円〜1億円程度の資金を調達できるため、大規模な資金が必要な際にも利用しやすいです。
デメリット
銀行融資の欠点は「融資実行までに時間がかかる」という点です。
銀行の審査は時間がかかり、早くても2週間、遅くなると1か月半ほど要することがあります。
信用金庫からの融資
信用金庫とは、地域の住民が利用者および会員となり出資し、地域の繁栄を目的とした事業を行う組織です。
各地域の信用金庫によって融資条件は異なりますが、一般的に銀行よりも融資のハードルが低いとされています。
メリット
信用金庫の融資の利点は「中小企業や個人事業主が利用しやすい」という点です。
信用金庫は非営利組織であり、利益追求を目的としないため、地域の発展に寄与すると判断すれば、企業規模を問わず融資の申し込みを受け入れる傾向があります。
また、審査の難易度も銀行より低いため、中小企業や個人事業主が資金調達を行う際にも利用しやすいです。
デメリット
信用金庫融資の欠点は「地域限定の融資である」という点です。
信用金庫は地域貢献を目的としているため、融資を受ける企業がその地域内に存在するか、地域で事業を行っている必要があります。
そのため、地域外の企業や事業には融資が難しい場合があります。
日本政策金融公庫からの融資
日本政策金融公庫とは、政府(財務省)が管轄する金融機関で、中小企業や小規模事業者、これから起業・開業を目指す人々向けの様々な融資制度を提供しています。
メリット
日本政策金融公庫の融資の利点は「銀行よりも借り入れがしやすい」という点です。
銀行や信用金庫で融資を断られた場合でも、日本政策金融公庫では審査に通るケースが多く存在します。
また、創業時には無担保・無保証で融資を受けられるため、代表者個人に責任が及びにくく、借り入れのしやすさが向上します。
デメリット
日本政策金融公庫融資の欠点は「審査に比較的長い時間がかかる」という点です。
融資の種類によって審査期間は異なりますが、一般的に1か月程度の時間が必要です。
そのため、急いで資金を調達したい場合には適していません。
自治体の制度融資
自治体の制度融資とは、地方自治体、金融機関、信用保証協会が連携して提供する融資のことです。
信用保証協会が債務の保証を行うため、創業間もない中小企業や開業前の個人事業主も利用しやすくなっています。
メリット
自治体の制度融資の利点としてまず「低金利」が挙げられます。
各自治体によって条件は異なりますが、金利は1%~3%程度で設定されることが多いです。
さらに「比較的長期間の借り入れが可能」という点もメリットです。
「事業が軌道に乗るまで資金を調達したい」「余裕を持って返済したい」といった要望にも応えやすいです。
デメリット
自治体の制度融資の欠点は「融資限度額に上限がある」という点です。
大規模な資金調達を必要とする場合、この融資限度額が足かせとなることがあります。
少人数私募債の発行
少人数私募債とは、投資家や取引先など50人未満の少数に向けて、企業が発行する社債を販売し資金を調達する方法です。
社債の発行総額は通常「1億円未満」です。
メリット
少人数私募債の利点は「社債の発行総額や利率を自由に設定できる」点が挙げられます。
自社に負担がかからない範囲で活用できるため、柔軟な資金調達が可能です。
また、「審査が不要」という点もメリットです。
社債発行に関する知識があれば、申込期間を短く設定することで迅速に資金を調達できます。
デメリット
少人数私募債の欠点は「返済期日に一括で元本を返済しなければならない」という点です。
返済の負担が一度に集中するため、計画的な利用が求められます。
ビジネスローン
ビジネスローンとは、金融機関が提供する法人向けの融資です。
保証人や担保が不要で、審査も比較的緩やかなため、他の融資を受けられなかった場合にも利用しやすいです。
メリット
ビジネスローンの利点は「融資実行が迅速である」という点です。
融資の申込から入金までの期間は、早ければ即日、遅くても1週間程度です。
そのため、急ぎで資金が必要な場合に適しています。
デメリット
ビジネスローンの欠点は「高金利」であるという点です。
実質年率が15%前後に設定されることが多く、返済負担が大きくなります。
利用する際には、返済の負担を十分に考慮する必要があります。
マル経融資
マル経融資とは、商工会議所の推薦を受けて利用できる融資のことです。
小規模事業者(商工会・商工会議所から経営指導を受けている従業員20人以下の中小企業や個人事業主など)の育成や経営改善を目的としており、無担保・無保証で最大2,000万円を借り入れることができます。
メリット
マル経融資の利点は「低金利」であるという点です。
金利は金融情勢によって変動しますが、2024年3月1日時点では1.30%であり、小規模事業者向けの融資の中でも低金利です。
さらに、「商工会議所からの支援が受けられる」という利点もあります。
具体的には、小規模事業者向けの補助金申請支援や記帳指導などのサポートが受けられます。
デメリット
マル経融資の欠点は「資金使途が限定されている」という点です。
運転資金または設備投資資金としてのみ使用でき、申告された用途以外に資金を使用すると「資金使途違反」となります。
そのため、資金の使い道には十分な注意が必要です。
資本を増やす4つのエクイティファイナンス
エクイティファイナンスには、主に以下の4つの種類があります。
自己資金
まずは、経営者自身の個人資産である自己資金を活用して事業を開始することを検討しましょう。
自己資金を事業資金に充てることも、ある意味で出資の形をとった資金調達方法と言えます。
メリット
自己資金の利点は「経営権を保持できる」という点です。
例えば株式を発行すると、資金を調達できる一方で株主が経営権を持つ可能性があります。
その場合、経営者としてのビジョンを実現できなかったり、希望する事業に取り組めなかったりすることがあります。
一方、自己資金の場合は個人資産が資本金となるため、経営権を奪われる心配がなく、比較的自由に事業を進めることが可能です。
デメリット
自己資金の欠点は「資金に限りがある」という点です。
個人資産のうち、事業資金として充てられる金額には限度があり、場合によっては自己資金だけでは賄えないこともあります。
その際は、融資やファクタリングなど、他の資金調達手段を検討する必要があります。
エンジェル投資家
エンジェル投資家とは、創業間もない企業に対して出資を行う個人投資家のことです。
企業の実績に加え、新規性や将来性、経営ビジョンなどを基に出資の可否を判断します。
出資額は投資家ごとに異なり、数百万円から数千万円まで様々です。
メリット
エンジェル投資家から出資を受ける利点は「迅速に資金を調達できる」という点です。
融資の場合は審査があるため、資金を調達するまでに時間がかかりますが、エンジェル投資家の場合は個人の判断に基づくため、出資が決まれば即座にまとまった資金を得ることができます。
デメリット
エンジェル投資家からの出資の欠点は「経営に干渉される可能性がある」という点です。
一部のエンジェル投資家は、キャピタルゲインを目的として出資するため、「リターンを得るための経営」を求める傾向があります。
その結果、経営に過度に干渉される可能性があり、経営者の意向に影響を与えることがあります。
ベンチャーキャピタル
ベンチャーキャピタルとは、成長が期待される未上場企業への投資を専門に行う投資会社のことです。
過去の実績よりも将来性や収益力を基に出資の可否を判断するため、創業間もない企業でも資金調達がしやすい場合があります。
メリット
ベンチャーキャピタルからの出資の利点は「返済義務がない」という点です。
出資の対価として自社株を譲渡する必要はありますが、出資金を返済する義務はありません。
創業初期は多くの支出が発生するため、返済不要の資金を調達できる点は「リスク回避」と「資金繰りの安定」に大きなメリットとなります。
デメリット
ベンチャーキャピタルからの出資の欠点は「持株比率が低下する」という点です。
自社株を譲渡する必要があるため、経営者としての保有株比率が減少し、経営に関する発言権や議決権に影響が及ぶ可能性があります。
他企業からの出資
他企業に株式を譲渡して出資を受けることで、資金を調達することも可能です。
メリット
他企業からの出資の利点は「出資元企業の協力が期待できる」という点です。
資金に加えて、人材や技術、営業面など様々な協力が見込めます。
デメリット
他企業からの出資の欠点は「経営権を失うリスクがある」という点です。
株式の譲渡比率が50%を超えると、実質的に経営権を譲渡したことになり、他企業の発言力が高まるとともに、経営の自由度が損なわれる可能性があります。
経営者が目指す方向性を実現できなくなるリスクがあるため、慎重な検討が必要です。
資産を現金化する5つのアセットファイナンス
アセットファイナンスには、主に以下の5つの種類があります。
ファクタリング
ファクタリングとは、売掛金をファクタリング会社に売却することで、売掛金の入金日前に現金化するサービスです。
手数料が発生しますが、最短即日で資金を調達できるため、緊急の資金ニーズにも迅速に対応できます。
メリット
ファクタリングの利点は「償還請求権(リコース)がない」という点です。
リコースファクタリングでは、売掛先から売掛金が支払われない場合、利用者がファクタリング会社に返済する義務がありますが、ノンリコースファクタリングではこの義務がありません。
そのため、売掛先からの支払いが滞っても、利用者は責任を負わずに済みます。
デメリット
ファクタリングの欠点は「売掛金の金額以内でしか資金を調達できない」という点です。
ファクタリングは売掛債権の売買契約であるため、売掛金の額以上の資金を調達することはできません。
必要な資金が売掛金の額を超える場合は、他の資金調達手段との併用が必要です。
手形割引
手形割引とは、決済日を迎えていない受取手形を金融機関や手形割引専門業者に売却し、早期に現金化することです。
受取手形という資産を活用するため、基本的にはアセットファイナンスに分類されますが、銀行では手形割引が融資と見なされるため、デットファイナンス扱いになります。
メリット
手形割引の利点は「迅速に資金を調達できる」という点です。
受取手形の決済日までに資金が必要な場合、手形割引を利用することで早期に資金を得ることができます。
デメリット
手形割引の欠点は「不渡りが発生した場合に責任を負う必要がある」という点です。
ファクタリングとは異なり、手形割引には償還請求権があり、手形が不渡りになった場合、利用者は満額に利息を加えた金額を返済しなければなりません。
セール&リースバック
セール&リースバックとは、所有する不動産や機械設備、車両を金融機関などに売却した後、リース料を支払ってその資産を継続して使用する取引のことです。
資金調達を図りつつ、売却した資産を引き続き利用できる点が特徴です。
メリット
セール&リースバックの利点は「迅速に資金を調達できる」という点です。
手続きや審査に時間がかからず、数週間でまとまった資金を得ることができます。
さらに、「調達した資金を自由に活用できる」というメリットもあります。
資金の用途に制限がないため、事業資金だけでなく設備投資費用など多様な用途で利用可能です。
デメリット
セール&リースバックの欠点は「売却価格が市場価格より低い場合がある」という点です。
不動産や設備を売却する際、通常の市場価格よりも1割〜3割程度割安になることがあります。
そのため、期待した資金を得られない場合があります。
資産の売却
不動産や機械設備、車両などの資産を売却することで資金を調達する方法です。
セール&リースバックと似ていますが、この場合は売却後に資産を再利用しません。
メリット
資産を売却する利点は「支出の削減につながる」という点です。
例えば不動産を所有している場合、維持費や管理費に加えて、固定資産税や火災保険料などの支出が発生します。
不動産を売却すればこれらの支出を削減でき、資金調達と同時にキャッシュフローの安定が図れます。
デメリット
資産を売却する欠点は「資金調達に時間がかかる場合がある」という点です。
古い不動産や使い古した設備、売却価格が高い車両などの場合、買い手が見つかるまでに時間がかかることがあります。
その結果、資金を調達できない可能性もあります。
M&A(事業譲渡)
M&A(事業譲渡)とは、他の企業と合併したり、他の企業に買収されたり、自社が他社を買収したりすることを指します。
資金調達を目的とする場合は、「事業を他社に売却して資金を得る」というケースが一般的です。
メリット
M&Aの利点は「高額な資金を調達できる可能性がある」という点です。
大規模な売買契約を結ぶため、調達できる資金も大きくなります。
さらに、「自社の信用力が向上する」という利点もあります。
より信用力の高い企業に買収されることで、自社の信用力やブランド力も向上します。
デメリット
M&Aの欠点は「契約成立までに時間がかかる」という点です。
M&Aのプロセスは半年〜1年ほど時間がかかることが多く、短期間で資金を調達することが難しいです。
その他2つの資金調達方法
デットファイナンス、エクイティファイナンス、アセットファイナンス以外にも、以下の2つの方法で資金を調達することが可能です。
補助金・助成金
補助金・助成金とは、国や地方自治体、民間団体などが提供する支援金のことです。
一定の条件を満たし審査を通過すれば資金を調達でき、返済の必要はありません。
メリット
補助金・助成金の利点は「企業の信用力が向上する」という点です。
補助金・助成金を受給するには書類、面接審査をクリアする必要があり、審査を通過することで「事業や企業の価値が高い」と評価されます。
これにより、企業の信用力が高まり、将来的な融資利用や投資家からの出資を受けやすくなります。
デメリット
補助金・助成金の欠点は「原則として後払いである」という点です。
資金を自社で先に立て替え、後日精算する必要があるため、即時に資金が必要な場合には適していません。
クラウドファンディング
クラウドファンディングとは、インターネット上で自社の事業や商品・サービス、夢を発信し、それに共感した不特定多数の人々から資金を集める仕組みです。
支援者からの資金が集まるため、基本的には返済義務がなく、誰でも手軽に資金を調達できます。
共感者が多いほど得られる資金も増えるため、事業内容や商品・サービス次第ではスムーズに資金調達が可能です。
メリット
クラウドファンディングの利点は「資金とともにファンを獲得できる」という点です。
事業内容や商品・サービスを広く認知してもらえるため、多くの共感者を得ることで資金だけでなく、ファンも獲得できます。
さらに、「テストマーケティングとして活用できる」という利点もあります。
市場に商品やサービスが出回る前に消費者の反応を確認できるため、マーケティング戦略の立案に役立ちます。
デメリット
クラウドファンディングの欠点は「目標金額を達成できない可能性がある」という点です。
事業内容や商品・サービス、クラウドファンディングの実施方式によっては、十分な支援を得られないことがあります。
そのため、目標金額を達成できない場合もあることを理解しておく必要があります。
まとめ
ビジネス資金を集める手段は、主に「デットファイナンス」「エクイティファイナンス」「アセットファイナンス」の3つに分類されます。
それぞれに多様な資金調達手段が存在するため、今回紹介したメリット・デメリットを参考にしながら、自社に最適な方法を選択して資金調達を行いましょう。